●乱調藤井3回KO、武田久2被弾、好守にミスも出て連戦の最後を飾れず
東京ドーム18:00開始 観客数:21,034人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| ロッテ | 1 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 6 | 12 | 1 |
| 日本ハム | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 3 | 6 | 1 |
| ○勝利投手 | 清水(9勝8負0S) | ||
| Sセーブ | 荻野(4勝4負20S) | ||
| ●敗戦投手 | 藤井(2勝6負0S) | ||
| 本塁打 | ロッテ:今江9号(3回表ソロ)竹原3号(3回表2ラン)塀内1号(9回表ソロ)今江10号(9回表ソロ) |
先発の藤井が3回に2本の本塁打を浴びるなどして4失点で早々とKO。一度はリードを奪った打線も、中盤はロッテ先発の清水直に抑えこまれます。その後、中継ぎが踏ん張りゲームを作ったのですが、1点差に迫った9回に、セットアッパー・武田久が2被弾で万事休す。11連戦の最後のゲームを白星で飾ることはできませんでした。
前回登板のオリックス戦では、8回を無失点という素晴らしいピッチングを披露しながらも、打線の援護なく勝ち投手となれなかった藤井。今日こそは白星を、と思ったのですが、今度は自身の乱調で早々とマウンドを降りてしまうことになります。
初回、先頭の田中雅と今江のヒットで1死一三塁と、早くもピンチを招きます。ここで4番・サブローの当たりはショート真正面のゴロ。「よし!ゲッツー!」と思った瞬間、今季ここまでエラー無しの名手・金子誠が、このボールをジャッグル。どこにも投げることができず、三塁ランナーは先制のホームを踏みます。タイミング的に、金子誠が上手くボールを処理していても、併殺が成立したかは微妙なところですが、なかなか勝てない投手の立ち上がりだけに、ここはバックが好守で助けてあげたいところでした。
そして、逆転してもらった直後の3回表。先頭の3番・今江に、カウント1-3から低めのスライダーをレフトスタンドに叩き込まれ、あっさりと同点に追いつかれます。さらに、サブローにレフト前ヒットでランナーを背負うと、5番の竹原には、アウトコースのストレートをライトスタンドに運ばれてしまいます。2対4。珍しく打線の援護があったかと思えば、藤井自らが崩れてしまいました。
続くベニーにもレフト前ヒット、橋本に送りバントを決められたところで、早くも藤井は降板。3回持たず、8安打4失点でのKOとなってしまいました。
今日の藤井が打たれた8本のヒットですが、竹原に打たれたホームラン以外は、全てが変化球。配球が読まれていたのか、投球フォームから見破られたのかはわかりませんが、完全に狙われていたように見えました。
これで藤井は2勝6敗。先発した15試合のチームの勝敗は、3勝12敗と大きく負け越しています。それでも、藤井ばかりを責めるのは酷でしょう。好投した試合ほど打線が援護してくれず、クオリティスタートを達成した6試合(うち2試合は8回自責点0)で白星がひとつもないというのは気の毒と言う他ありません。
防御率を見ても悪くありません。3.64という数字は、すでに二桁勝っているロッテ・渡辺俊や西武・岸、9勝のロッテ・清水直、8勝のソフトバンク・和田といった面々よりも上。課題とされる点も確かに多いのですが、数字的には6、7勝していてもおかしくはありません。「好投すれば打線が沈黙、打線が打てば自分が崩れる」という負のジンクスは、いつか止まるのでしょうか?
藤井に代わってマウンドに上がったのは、坂元弥太郎。これまでも度々ロングリリーフで好結果を挙げてきた弥太郎ですが、今日も3回2/3を無失点と、試合を引き締める好投を見せてくれます。
そのあとを継いだ建山も、2イニングを6人でピシャリ。ストレート、変化球、共に素晴らしく、4つの三振を奪うという完璧な内容でした。これで建山は8試合12イニング連続で無失点。このシーズン終盤にきて、頼もしいベテランが、調子を上げてきましたね。
しかし、9回に登板した武田久が誤算でした。中嶋がマスクをかぶるようになってからは、見違えるように安定した投球を見せていた武田久ですが、今日はボールが高く浮いてしまったところを痛打されます。先頭の代打・塀内に抜けたフォークを捉えられ、今季初ホームランを献上すると、今江には今日2本目となる完璧な一発を浴びて2失点。追い上げムードに水を差してしまいます。
前2回の登板では、1人のランナーも出すことなく、もう心配はないと思っていたのですが、ここにきて再びの乱調。幸い建山が絶好調なので、配置転換を考えるのも一つの手だとは思います。しかし、これまで数々の修羅場をくぐり、ファイターズに幾多の勝利をもたらしてきた久が、このままの調子で終わるとも思えません。とことん久を信頼していくのか、それとも一度別の役割を与えてみるのか。ベンチは難しい判断を迫られそうです。
一方の打線は、1点ビハインドの2回裏。5試合連続ヒット中のボッツが、目の覚めるような鋭い当たりをライト前に飛ばして出塁すると、2死から信二が四球を選んで一二塁のチャンス。ここで、先ほどエラーの金子誠。アウトコースのカーブを捉えると、打球は左中間を深々と破ります。汚名返上の2点タイムリーツーベースで、試合をひっくり返しました。
しかし、その後は清水直の前にほぼ完璧に抑えこまれ、逆転された3回から7回まではわずかに1安打のみ。内野ゴロと三振の山で、外野にボールが飛ぶことすらほとんどありません。
2点差で迎えた8回裏。9番・直人がサード・今江のエラーで出塁すると、1番・稀哲がライト前に弾き返すヒットで続き、無死一二塁のチャンスを掴みます。ここでピッチャーは清水直から左の川崎にスイッチ。2番・工藤は、当然送りバントを試みますが、これがピッチャー真正面に転がってしまい、三塁フォースアウト。今季、嫌と言うほど見てきたバント失敗のシーンが、この大事な場面でも繰り返されてしまいます。
2死から4番・小谷野のタイムリーで、二塁ランナーの稀哲が生還しますが、ファイターズの反撃もここまで。3点差とされた9回も、ロッテの守護神・荻野から、先頭の糸井がツーベースを放って出塁するも、あとが続かずに無得点。
やはり、痛かったのは8回、1死一二塁でのバント失敗ですね。この拙攻が攻撃の流れを止めてしまいました。今季は本当にこういうシーンが目立ちます。チームが乗り切れず今のポジションにいるのも、このあたりが一因にあるのでしょう。
わずか6安打と奮わなかった打線ですが、明るい兆候も見えています。ボッツが今日もヒットを放ち、これで6試合連続安打。この間、17打数9安打5打点2本塁打で、打率.529と大当たり。最近では変化球の見極めも格段によくなり、三振も激減しています。そして、糸井も5試合連続安打。この間、18打数6安打6打点1本塁打、打率.333という好成績。しかも8月だけで8盗塁を決めています。
長打力不足に泣き続けてきたファイターズですが、パワフルなバッティングを見せるこの二人が、コンスタントに活躍してくれるようになれば頼もしい限り。ここに、稲葉、スレッジが復帰してくれれば、打線はグンと厚みを増すことになりそうです。
さて、長い11連戦もようやく今日で終わりました。選手の皆様は本当にお疲れ様です。優勝戦線に残るためにも、なんとかこの連戦を踏ん張りたかったのですが、オリンピックで抜けた、稲葉、ダルビッシュの穴は埋めがたく、結果は3勝8敗。連戦前までは4だった首位・西武とのゲーム差も、今では9。悲願のパリーグV3は絶望的という状況に陥ってしまいました。
しかし、まだ戦いは終わったわけではありません。クライマックス圏内に踏みとどまれば、まだまだ西武にリベンジするチャンスはあります。3日休んで日曜日からは、その西武との2連戦。選手達には意地を見せてもらいたいところですね。
