●藤井快投も打線の援護なく、延長戦で敗れる、5連敗でついに貯金底をつく
札幌ドーム14:00開始 観客数:22,476人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 計 | 安 | 失 | |
| オリックス | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 2 | 8 | 1 |
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 8 | 1 |
| ○勝利投手 | 加藤(2勝3負24S) | ||
| Sセーブ | 清水(4勝0負1S) | ||
| ●敗戦投手 | 武田久(3勝6負6S) | ||
| 本塁打 | --- |
ファイターズ・藤井、オリックス・近藤の白熱した投げ合いで、0対0のまま延長にもつれ込みましたが、最後は武田久が決勝打を浴びて敗戦。打線は再三チャンスを作りながらも、一度もランナーをホームに迎え入れることができずに、今季9度目の完封を喫してしまいます。これで5連敗となり、かつては8つあった貯金も、ついに底をついてしまいました。
月曜日の西武戦に続いて、今週2度目の完封負けとなってしまったのですが、特に際立ったのがファイターズの各打者のチャンスでの勝負弱さ。11イニング中、実に7度も得点圏にランナーを進めながらもあと一本が出ず。得点圏にランナーを置いたシーンで、のべ11人のバッターが打席に立ったのですが、まるで金縛りにでもあっているかのように、一度もそのバットが快音を響かせることはありませんでした。
マズイ攻めも響きました。3回、無死から高橋信二がライト線に落ちるヒットで出塁しますが、チームでは賢介に次ぐバント巧者の直人が、送りバントを2度続けてファウル。強行に切り替えるもののショートフライに倒れます。そして、7回。糸井のヒットとフィルダースチョイスで、無死一二塁と絶好のチャンスを迎えますが、ここでまたしても直人がバントを失敗。キャッチャーへの小フライとなってしまい、飛び出していた二塁ランナー糸井が戻れず、最悪のダブルプレー。自ら流れを手放すような攻撃で、最後まで得点を奪うことが出来ませんでした。
そんな味方の拙攻にもめげずに、先発の藤井は快投を演じてくれます。今日の藤井は変化球を低めに丁寧に集めて、打たせて取るピッチング。課題だった投球のテンポも非常によく、マウンドでの姿にも本来の躍動感がありました。
4回に2死満塁のピンチを凌ぐと、終盤にも疲れが出たのかたびたびピンチを招きますが、粘りの投球でオリックス打線に得点を与えません。結局勝ち負けつかないまま、8回まででマウンドを降ります。104球、6安打3四球無失点の見事なピッチングでした。
しかし、藤井の勝ち運のなさはもう異常と言ってもいいくらいですね。今季ここまで6イニング以上自責点2以下と好投したゲームは5試合あるのですが、いずれも打線の援護なく白星はついていません。グリンほどは援護率が悪いわけではないのですが、好投したときほど味方打線が沈黙してしまっています。ファイターズに来てしまった我が身の境遇を、呪っていなければいいのですが。
0対0のまま迎えた9回表。同点でしたがベンチはこのところ登板機会のなかった守護神・マイケルをマウンドに送り、勝利への執念を見せます。マイケルは見事期待に応えて、代打・清原を三球三振にしとめるなど、この回を三者凡退。味方の反撃を待ちます。
9回裏。対するオリックスも負けじと連投となるクローザーの加藤大を投入。糸井が内野安打で出塁し、信二の送りバントで一打サヨナラの場面を作りますが、後続の直人と金子誠が倒れ、試合は延長戦にもつれ込みます。
10回は、続投した両チームの守護神が貫録を見せてそれぞれ三者凡退。ゲームは11回の攻防へと入ります。
11回表のマウンドに上がったのは、先日の西武戦で5失点と大炎上してしまった武田久。名誉挽回のマウンドでしたが、ルーキー・小瀬に四球を与えると、2死から塩崎のヒット、日高への四球で満塁のピンチを招きます。
打席には9番・坂口。カウント2-1と追い込んでからの5球目。143kmアウトローのストレートを、坂口は狙っていたかのように三遊間に運び、打球はレフトへと抜けていきます。二人のランナーが相次いで生還。西武戦に続いて、武田久が決勝打を浴びてしまいました。
意地を見せたい打撃陣は、11回裏に2死から糸井の四球、信二のヒットで粘りを見せますが、最後に迎えたこのチャンスにも代打・高口がライトフライに倒れて、あえなくゲームセット。
極度のタイムリー欠乏症に陥った打線も心配ですが、それ以上に気がかりなのは、セットアッパー・武田久の不調です。今季は不安定な投球が多かったのですが、ここにきて2戦続けて大事なところで失点しての黒星。昨年も8月に3敗していますし、この時期は一番疲労がたまる時期なのかもしれません。しかし、ダルビッシュ以外には完投能力のある先発投手がいないファイターズにとって、久-マイケルと繋ぐリレーは生命線。もし、久を信頼してマウンドに送り出せないとなると、終盤の投手起用が非常に難しいものとなってしまいます。昨年も9月には復調してくれたので、現在の不調も一時的なものだと思いたいのですが。
さて、とうとう貯金を食いつぶしてしまったファイターズ。気付けばBクラスまで1.5ゲーム差と、クライマックスシリーズ進出すら危うい状況となっています。明日の先発は、先日の西武戦でまずまずの好投を見せてくれた金沢。ダルビッシュが不在、多田野が登録抹消という先発投手事情のなかで、暗闇をさまようかのようなチームを勝利に導けるでしょうか?期待したいところです。
