●打線繋がらず、好守にも阻まれ完封負け、首位西武に連敗
西武ドーム18:00開始 観客数:19,260人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 7 | 0 |
| 西武 | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 3 | 6 | 0 |
| ○勝利投手 | 岸(9勝4負0S) | ||
| Sセーブ | グラマン(2勝2負22S) | ||
| ●敗戦投手 | 武田勝(6勝4負0S) | ||
| 本塁打 | 西武:中村28号(2回裏2ラン) |
先発の好投、バックの好守、ホームランに鮮やかな小技と、西武のいいところばかりが目立つゲームでした。点差こそ3点でしたが、それ以上の力の差を見せ付けられるような内容で連敗を喫したファイターズ。いよいよ崖っぷちに立たされました。
試合前からファイターズファンにとってショッキングなニュースが。右足の故障でこのところスタメンを外れていたスレッジが、今日登録抹消となってしまいました。オリンピックで稲葉が抜け、そしてスレッジまでもが離脱。ただでさえ「貧打」と呼ばれる打線から主軸二人が抜けてしまうという非常事態です。
今日のファイターズの先発オーダーですが、西武の先発投手は右の岸ということで、好調の工藤、糸井、そして小田を起用しました。昨日、右膝に死球を受けて途中交代していた小谷野は、大事無かったようで今日も元気に4番で出場。これにはホッと一安心。
ファイターズ先発の武田勝は、この2試合で27得点という好調西武打線相手に良く投げてくれました。7回を5安打7奪三振。1~4番には1本のヒットも許さず。7イニング中4イニングは三者凡退に抑えています。とくに中盤以降はほぼ完璧なピッチングを見せてくれました。
しかし、惜しまれるのは2回裏。無死から5番・後藤にレフト前ヒットで出塁を許すと、打席には昨日満塁ホームランを放っているおかわり君中村。カウント1-1から投じた高めに抜けるスライダー。見逃せばボールかという球を、中村は思いきりよく強振。フルスイングから放たれた大きな放物線の一端は、センター・稀哲の頭上を超えて、バックスクリーンにまで届いてしまいます。
そして、今年の西武の強さを垣間見たのが、その後の攻撃。続く佐藤がセンター前ヒットで出塁すると、8番・細川はきっちり送りバントでランナーを二塁に進めます。9番・黒瀬の打席、バッテリーが全くのノーマークだったところに、佐藤が三盗を決めてチャンスを広げると、さらに無警戒なところを、黒瀬が見事にスクイズを決めて、大きな追加点を挙げます。小技をからめてヒット1本で1点を奪う。まさにファイターズがやりたい野球を目の前で見せ付けられます。
ホームランのあとは、送りバント、盗塁、そしてスクイズ。大技、小技をからめて多彩な攻撃を展開する西武の前に、あっという間に試合の主導権を握られてしまいました。
しかし、武田勝はこの後も崩れることなくゲームを作ります。4回には1死満塁という大ピンチを背負いますが、昨日ホームランを放っている黒瀬、得点圏打率パリーグNO1の片岡を斬ってとり、窮地を脱します。そして、5回からの3イニングは、1人のランナーも出すことなく完璧に抑え、打線の反撃に望みを託します。充分に持ち味を発揮したマウンドでしたね。
しかし、力投の勝を、打線は援護することができませんでした。昨日は帆足の前に封じ込まれたファイターズ打線ですが、今日は西武の堅い守りの前に、ホームを踏むことができません。初回、四球で出塁した工藤が盗塁を決めて、2死二塁で打席には小谷野という場面。小谷野は粘った末に10球目をライト前に弾き返します。「よし!先制だ!」と思った次の瞬間、ライト・ボカチカから矢のような返球がホームに返り、細川の強固なブロックの前に工藤が本塁憤死。
そして3点をリードされた3回表。内野安打の金子誠を一塁に置いて、打席には稀哲。またも粘って9球目のアウトコースのスライダーを右へ持っていきます。打球はライトの頭上を越え、スタートを切っていた一塁ランナー金子誠は、三塁を回って一気にホームを突きます。しかし、クッションボールを素早く処理したボカチカから、中継の片岡、そしてキャッチャー・細川へとボールが送られ、金子誠は本塁クロスプレーでまたしても憤死。一分の隙もない見事な連携プレーの前に、得点を阻まれました。
序盤に飛び出した二つのビッグプレーに乗せられるように、不安定だった岸も徐々に調子を上げていきます。ファイターズ打線は4回以降二塁すら踏ませてもらえず。岸は8回までで降板。9回も西武の守護神・グラマンの前に、先頭打者は出したものの続く3人の打者が全員三振に倒れ、6月11日の巨人戦以来、今季8度目となる完封負けを喫してしまいました。
打線は7安打を放ったものの、3回以外は全て散発。全く繋がりを欠きました。楽天戦では3試合で6安打4打点と大活躍した糸井や、好調の続いていた工藤には、チームを勢いづけるような活躍を期待していたのですが、両者共にノーヒットと不発。やはり序盤にビハインドを背負ってしまうと、攻撃の幅が狭まり、今の打線では得点に結びつけることが難しくなってしまいます。
このゲームで、首位西武とのゲーム差は6と広がってしまいました。もし、明日の試合にも敗れて3タテを喫すということになれば、ゲーム差は7。残り40試合となってしまった今となっては、絶望に近いほどの開きとなってしまいます。この崖っぷちで踏みとどまるためにも、明日のスウィーニーの力投を、そして打線の奮起を期待したいところです。
