●止まらぬ拙攻の嵐、金沢好投するも金森まさかの誤算
札幌ドーム13:00開始 観客数:33,538人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 西武 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 2 | 6 | 12 | 0 |
| 日本ハム | 0 | 3 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 10 | 0 |
| ○勝利投手 | 岩崎(2勝0負0S) | ||
| Sセーブ | グラマン(1勝2負20S) | ||
| ●敗戦投手 | 金森(0勝1負0S) | ||
| 本塁打 | --- |
先発は二軍ですらいい数字を残していると言い難い金沢。しかも、スタメンには、スレッジだけでなく稲葉の名前もない。大切な首位・西武との一戦。試合が始まる前から悲観的になっても仕方がないような状況ですが、ゲームは予想に反してファイターズペースで進みます。
ファイターズ先発の金沢は、初回にいきなり1死一二塁のピンチを招きますが、4番・ブラゼル、5番・GG佐藤を連続して三振に討ち取ります。マウンドでの姿からは、この試合に賭ける強い意気込みが伝わってきました。
そして、このところ拙攻続きで全く繋がらなかった打線ですが、2回に西武先発、苦手の岸を攻め込みます。1死からヒットの小田を一塁に置いて、今日は7番に入った金子誠。左中間に落ちるヒットを放ち、一三塁とチャンスを広げます。
そして、ここで驚きの采配が飛び出します。8番・鶴岡はカウント0-2からの3球目、アウトコースの変化球をスクイズ。一塁線に転がったボールを、岸は懸命にキャッチャー・細川へグラブトスしますが、サードランナー小田の足が一瞬早くホームに突っ込みます。回はまだ2回。しかも、今季スクイズを含めて散々バント失敗を繰り返してきた鶴岡です。この「奇策」とも言えるような、まさかのスクイズで、ファイターズが1点を先制します。
これに動揺したのか岸は、突然コントロールが定まらなくなります。なおも続く1死一二塁のチャンスに、9番・工藤は真ん中のストレートをレフト前に弾き返し、さらに1点を追加。続く稀哲が粘って四球を選び、満塁にすると、2番・紺田もレフト前へ運び、サードランナーを迎え入れます。あれほどチャンスに打てなかった打線がようやく繋がりを見せ、苦手の岸から3点を奪いました。
しかし、1死満塁と一気に勝負を決めてしまいたいところで、3番・賢介が浅いレフトフライ、4番・信二がサードゴロと追加点を奪うことができませんでした。そして、これがこの後続く、拙攻の嵐の序章となりました。
3点をもらった金沢は、毎回ランナーを出しながらも、粘りのピッチングで5回まで強力な西武打線を1点に抑える好投を見せてくれます。期待を大きく上回る働きをしてくれました。
しかし、金沢の後を継いで6回のマウンドに上がった金森が大誤算でした。このところ4試合6イニングを無失点に抑えている金森でしたが、今日は変化球のコントロールが全く定まらず、特に決め球としているフォークがことごとく引っかかってワンバウンドとなってしまいます。満塁から犠牲フライで1点を失い、なおも2死一三塁とうい場面で、1番・片岡に甘く入ったスライダーを捉えられ、左中間を破られます。二人のランナーが相次いで生還。3対4と逆転を許し、金沢の白星を消してしまいます。
しかし、まだ試合は6回。わずか1点差です。すぐにでも反撃したいファイターズ打線ですが、この1点が非常に重くのしかかります。
6回は先頭の工藤が四球で出塁したものの、稀哲がショートゴロゲッツー。7回も先頭の賢介がライト前ヒットで出ますが、4番・信二がまたしてもショートゴロゲッツー。そして、8回。西武のセットアッパー岡本真を攻め、小谷野の四球と代打・稲葉のレフト前ヒットで1死一三塁としますが、工藤はカウント2-3からボール球に手を出して空振り三振、エンドランがかかっていたので一塁ランナー今成は二塁で憤死。なんと、3イニング連続のゲッツーという大拙攻祭りを演じてしまいます。
7回は宮西、8回は歌藤と両左腕がパーフェクトに抑え、9回に建山がマウンドに上がります。しかし、建山は簡単にダメ押しの2点を与えてしまいゲームはほぼ決まってしまいました。
9回は、西武抑えのグラマンから、先頭の稀哲が右中間を破るツーベースで出塁しますが、後続の3人が倒れ、拙攻のダメ押し。中盤まで試合を優位に進め、しかも終盤度重なるチャンスがあっただけに、悔やまれる敗戦となってしまいました。
西武は中盤以降に迎えたチャンスをきっちりモノにしたのに対し、ファイターズは何度も訪れたチャンスに、采配がことごとく裏目に出てしまいました。正念場での勝負強さの違いが、勝敗を分けてしまう結果となりました。
今日の収穫と言えば、先発の金沢が5回を1失点となかなかの好投を見せてくれくれたことですね。ダルビッシュが離脱するオリンピック期間中に、計算できる先発投手が名乗りをあげてくれたことは、これからの戦いを考える上で非常に大きいですね。そして、リリーフで登板した宮西、歌藤の両左腕が、素晴らしい投球を見せてくれたこと。リーグを代表するような右の強打者に対しても、臆せずに投げ込んで、両者とも3人を完璧に討ち取ってくれました。
これで首位西武との直接対決は1勝1敗。明日の試合に勝てば3.5ゲーム差、敗れれば5.5ゲーム差。非常に大事な一戦となります。先発は好投してもなかなか勝ち星に恵まれないグリン。グリンの復活なしにファイターズの優勝はありえないでしょう。ここで白星を挙げて、チームの、また自分自身の後半戦の戦いに勢いをつけてもらいたいですね。
