○多田野、巨人打線を翻弄!カード全敗を阻止!
札幌ドーム18:01開始 観客数:30,135人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 巨人 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 2 | 7 | 1 |
| 日本ハム | 1 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | X | 3 | 8 | 2 |
| ○勝利投手 | 多田野(3勝0負0S) | ||
| Sセーブ | MICHEAL(2勝0負11S) | ||
| ●敗戦投手 | バーンサイド(2勝1負0S) | ||
| 本塁打 | 日本ハム:田中8号(1回裏ソロ) |
3対2。最後は冷や汗をかきましたが、1点差でなんとか逃げ切り、対巨人戦の全敗はまぬがれました。
ルーキー多田野が巨人打線を手玉に取り、打線は爆発とはいかなかったものの効果的に得点を重ね、最後は久しぶりの武田久-マイケルの必勝リレー。怪我から復帰して以来初めての「マイケル劇場」もたっぷりと堪能させてもらいました。いや、できれば平穏に幕を引いてもらいたかったのですけどね。
今日はなんと言っても多田野が期待通りよく投げてくれましたね。7回を4安打1失点、しかも無四球。いつもと変わらない抜群の制球力が光りました。
序盤はややボールが高めに浮き、痛打される場面もありました。また、味方の守備に足を引っ張られ、何度もピンチを迎えます。しかし、ランナーを背負ってからの投球が落ち着いていましたね。打者の手元で微妙に動く130km台のストレートや、フォーク、スライダーなどの変化球を駆使し、巨人打線に的をしぼらせません。
昨日、決勝弾のラミレスには、徹底して変化球で攻め、タイミングを合わされることなく、3打席とも内野ゴロに仕留めます。昨日、ダルビッシュの投じたアウトローの剛球でさえ、スタンドにもってったラミレス。そんな今最も恐ろしい打者ですら、独特の投球フォームとゆるい変化球でタイミングを外して討ち取る見事な投球術。多田野のピッチングを見ていると、投球というものの奥深さを感じます。
しかし、今日も課題のボークが出てしまい、それをきっかけに今日唯一の失点を喫してしまいます。当然、本人も気をつけているのでしょうが、体に染み付いたタイミングというのは、なかなか変えられないのでしょう。僅差のゲームでは命取りとなりかねないので、早く修正してもらいたいですね。
多田野は7回、89球を投じたところでマウンドを降ります。完投ペースの球数ですが、まだ肩のスタミナが万全ではないのでしょう。しかし、7回まで投げてくれたおかげで、直接8回は武田久に繋ぐことができました。
久は、1死から木村拓也(本当に今年はよく打つなあ)にライト前ヒットを打たれますが、続く小笠原を三球三振、4番のラミレスもショートライナーに討ち取り、勝利のバトンを守護神・マイケルに渡します。
しかし、怪我から復帰後初めて厳しい場面での登板となるマイケルが、ファイターズファンの肝を冷やしてくれます。先頭の谷にレフト前ヒットで出塁を許すと、続く阿部の当たりは「行ったか?」と思われるようなセンターへの大飛球。これがフェンスを直撃するツーベースとなり、無死一二塁、一打出れば同点のピンチを招いてしまいます。
次の打者、古城には犠牲フライを打たれて1点を失い、なおも1死二塁。しかし、どれだけ観衆をハラハラさせても、最後はハッピーエンドで終幕するのがファイターズ名物マイケル劇場。最後は8番・加治前、9番・鈴木尚広を連続三振で斬って取り、この接戦を締めくくりました。
一方、打つほうでは、昨日ブレーキとなってしまった、糸井、小谷野、紺田がそれぞれ活躍してくれたのが嬉しかったですね。今日は1番に抜擢された糸井は、貴重な追加点となるタイムリーツーベース。昨日2度のチャンスをものにできず悔しい思いをした小谷野は、タイムリーを含む2安打。9番に「降格」された紺田も、得点には繋がらなかったけれど右に左に2安打。
そして、連敗中のチームに喝を入れたのが、初回に賢介のバットから飛び出したホームラン。巨人先発・バーンサイトの投じたスライダーが、真ん中に入ってきたところを賢介は見逃さずにすくい上げると、高く舞い上がった打球は右中間スタンドに飛び込む先制のソロホームランとなります。昨日完封されていて、重苦しかったチームのムードがこの一発で変わりましたね。
その後、5回には2死一塁から糸井が外のボールを上手く流し打ってレフト線へのタイムリーで2点目。1点差に追いつかれた6回には、先頭の稲葉が芸術的バッティングでインコースの厳しいボールをレフト線に落とすと、スレッジが得意のセカンドゴロでランナーを進め、小谷野が汚名返上のタイムリー。いい形で得点することができました。
しかし、相変わらずミスが多いのは気になりますね。今日もショート・高口とサード小谷野が悪送球。三木と紺田はバント失敗。さらに、心配なのはセンター・糸井の守りです。左中間のフライを妙な追い方をしたり、右中間のフライでライト・紺田と交錯しそうになったり、ちょっと危なっかしいプレイが目立ちます。外野手になってまだ3年目。俊足・強肩と、いい外野手になる素質は持っている選手です。これからどんどん経験を積んで、上達してもらいたいですね。
さて、連敗も2でストップし、交流戦首位の阪神とのゲーム差も1と縮めることができました。明後日からは高田ヤクルトとの対戦です。ビジターで2連勝している相手。幸いエース格の石川、館山が出てくることはなさそうです。ファイターズ先発は、スウィーニー、グリンの両外国人投手でしょう。交流戦最後のホームでのカードです。がっちりモノにしておきたいところですね。
