○多田野好投!信二決勝打!雨の神宮でヤクルトに連勝!
神宮18:20開始 観客数:9,683人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 3 | 10 | 1 |
| ヤクルト | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 2 | 5 | 1 |
| ○勝利投手 | 宮西(2勝2負0S) | ||
| Sセーブ | 武田久(2勝2負5S) | ||
| ●敗戦投手 | 押本(2勝1負1S) | ||
| 本塁打 | 日本ハム:スレッジ8号(6回表ソロ)稲葉9号(7回表ソロ) |
3対2。このスコアだけ見れば、ファイターズらしい接戦での勝利。しかし、内容を振り返ってみれば、らしくない拙攻、らしくないホームラン攻勢、らしくない終盤の失点。反省すべき点も多いゲームでした。
拙攻に次ぐ拙攻。初回から5回まで毎回ランナーを出し、しかも4度も得点圏にランナーを置きながらも無得点。特に初回、3回、5回と3度チャンスで打席が回ってきた稲葉がいずれも凡退。無類の勝負強さを見せ付けてきた男にしては珍しく、大ブレーキとなってしまいます。
ファイターズ先発は、前回は危険球で退場の多田野。相変わらずの緩急自在の投球でヤクルト打線を翻弄し、4回までノーヒットピッチング。しかし5回、先頭の武内に、この試合初ヒットとなるツーベースを打たれると、川端のライト前ヒットで、簡単に1点を奪われてしまいます。度重なるチャンスに1本が出なかったファイターズとは対照的な効率のいい攻撃です。
これで一気にヤクルトへ流れが行くかと思われた直後の6回。このところ地味に好調なスレッジが、高めのカットボールをレフトスタンドへ放り込み、まずは同点。そして7回。2死ランナー無しで、ここまで3度チャンスで凡退していた稲葉が打席へ。「稲葉がこれだけ続けてチャンスに凡退するなんて珍しい。この打席では何かをやってくれそう」と思っていたら、2球目。低めのスライダーを見事に捉え、ライトスタンドへと叩き込みます。逆転のホームラン!どれだけランナーを出してもホームが遠かったのに、たったの二振りで試合をひっくり返しました。
多田野は7回101球1失点で降板。リリーフ陣に後を託します。8回のマウンドには上がったのは建山。しかし、先頭のユウイチをヒットで出塁させると、代走飯原に二盗を決められます。そして、慶三は送りバント。1死三塁のピンチを招きます。ここでファイターズベンチが動き、ルーキーの宮西をマウンドへ送り出します。ここで打順は先頭に返り、スイッチヒッターの福地が右の打席へ。2球目、高めのストレートを大きなレフトフライ。サードランナーの飯原は悠々ホームイン。同点となり、多田野の勝ち星が消えてしまいます。
9回表、去年までファイターズのユニフォームを着て共に戦った押本がマウンドへ。オッシーはヤクルトへ移籍して以来、そのポテンシャルを最大限に発揮し、セットアッパーとして大活躍。22イニング連続自責点ゼロという素晴らしい数字を残しています。
生まれ変わったオッシーの前に、1番・村田、代打・直人が簡単に討ち取られてあっという間に2死。昨年の、どこか自信なさげなオッシーの姿はそこにはありません。しかし、3番の賢介に対しては、1球もストライクが入らずにストレートの四球。前の打席、ホームランを放っている稲葉がバッターボックスへ。しかし、稲葉はオッシーのインコースの直球を真上に打ち上げてしまい、平凡なキャッチャーフライ、かと思われたのですが、これをキャッチャー米野がなんと落球。このミスで、2死一三塁とチャンスが広がります。
ここで打席には5番・高橋信二。オッシーの投じた3球目、低めのストレート。止めたバットに当たった打球は、大きく弾んでファーストの頭の上を越えていきます。賢介がホームを踏んで勝ち越し!四球、エラー、ラッキーなヒットと、思わぬ形で勝ち越し点が入ります。
9回裏は、もちろん武田久。2死から宮本にヒットを許すものの、後続を無難に討ち取ってゲームセット。久はこれで5セーブ目。マイケルの不在をしっかりとカバーしています。
拙攻拙攻でイライラしている間に、相手は簡単に先制。かと思えば、2発であっさり逆転。あとは継投で逃げ切る得意のパターンに持ち込んだ、と思ったら追いつかれる。そして最後は思わぬ形で勝ち越し。なんだか不思議な勝ち方をしてしまいましたが、それもまたファイターズらしいと言えばらしいのでしょう。
先発の多田野は今日も安定感抜群のピッチングを見せてくれました。もう、すっかりチームを支える柱の1本となった感じがします。打席にあっても、絶妙なセーフティーバントで出塁したり、一二塁から難しいバントを決めたりと、チームに貢献しようという姿勢が見て取れました。勝ち星がつかなかったのは不運でしたが、今日一番の殊勲者が多田野であることに異を唱える人はいないでしょう。しかし、101球で降板したということは、まだ肩が万全ではないということでしょうか。
8回、同点に追いつかれたのは、マイケル不在の影響が出てしまいましたね。本来なら8回から武田久を投入し、9回はマイケルで締めて、平穏にゲームを終わらせることができたはずですから。先発が7回まで投げてくれたのですから、なんとか建山、宮西の二人で8回の1イニングを抑えてもらいたかったのですが。
今日はちょっと繋がりを欠いた打線ですが、稀哲が抜けているにもかかわらず、今日も10安打と、連日の二桁安打を記録。相変わらず好調をキープしています。特に3番・賢介、4番・稲葉、5番・信二、6番・スレッジの中軸が頼もしいですね。今日もなかなか打線が繋がらないところで、スレッジ、稲葉の効果的な一発がでました。稲葉はこれで8試合連続安打・打点です。そして、信二も2安打を放ち、打率が3割を超えました(稲葉より上!)。
昨日に続いて1、2番に起用されたのは村田と高口。村田は内野安打、死球で2度出塁し、送りバントも決めました。今のところ1番打者として、まずまずの働きをしてくれていると言っていいでしょう。2番の高口は、今日はサードでの出場。初回に送りバントは決めたものの、3打数ノーヒット。先日に続いて、今日もまたバント失敗がありました。レギュラーを掴む大きなチャンスなので、地道なプレーこそ堅実にこなしてもらいたいです。
打つほうで一番嬉しかったのは、今日も小谷野がマルチヒットを放ち、復調をアピールしていることですね。6番のスレッジまでが好調を維持しているので、ここに勝負強さを持った小谷野が復活してくれると、打線の厚みがグンと増します。これからも小谷野のバッティングには注目です。
そして、今日8番・ショートで起用された飯山。正直、打つほうではあまり期待していなかったのですが、1安打2四球と3度出塁。「守備固め」から脱却し、レギュラーを掴み取るくらいの気概を見せてもらいたいですね。
さて、巨人に2連敗して嫌なムードで迎えたヤクルトとの2連戦も、終わってみれば2連勝。交流戦の成績も6勝2敗となりました。さらに、今日は西武が敗れたため、首位とのゲーム差も3に縮まりました。明後日からは、札幌ドームに戻り、セリーグ首位の阪神を迎え撃ちます。苦しいチーム状況の中で迎える強敵ですが、これを打ち破り、さらに勢いをつけたいところですね。
