○弥太郎-建山-宮西-久、緊急継投で中日打線を完封!
札幌ドーム18:01開始 観客数:23,966人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 中日 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 |
| 日本ハム | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | X | 1 | 3 | 1 |
| ○勝利投手 | 坂元(2勝1負0S) | ||
| Sセーブ | 武田久(2勝2負4S) | ||
| ●敗戦投手 | 川上(2勝3負0S) | ||
| 本塁打 | 日本ハム:稲葉7号(2回裏ソロ) |
つくづくファイターズというチームは逆境に強いなあ、と思うんですよ。
武田勝が試合前に故障すれば、急遽先発マウンドに上がったスウィーニーが好投。
ダルビッシュが腰の張りで降板し、代わった星野が失点しても、その裏に打線が奮起し逆転。
マイケルが肉離れで離脱しても、代役を務める武田久は4試合連続セーブ。
誰かが欠ければ、誰かがカバーする。月並みな言葉ですが「全員野球」。これを体現しているチームが、まさに今のファイターズだと思います。
そして今日も、思わぬアクシデントがありながらも、周りがそれをカバーする見事な働きで、勝利をものにしました。
3試合目の先発となる多田野は、今日も素晴らしい立ち上がり。荒木、井端と、中日の誇るイヤらしい一二番を二者連続見逃し三振に斬って取ると、中村紀、ウッズ、和田という怖い中軸も危なげなく討ち取り、3回1死まではパーフェクトピッチング。
しかし、8番・平田の打席で事件は起きました。2球目に多田野が投じたボールがすっぽ抜け、平田のヘルメットにポコリと当たってしまいます。ここまで2試合、無四球と抜群の制球を見せていた多田野が、まさかの頭部死球。落合監督の抗議により、多田野は危険球退場となってしまいます。
このアクシデントに、急遽マウンドに向かったのは坂元弥太郎。一昨日、ダルビッシュが腰の張りで降板し、星野がマウンドに登ったとき以上に不安です。しかし、ここまで不甲斐ない投球が続いていた弥太郎にとっては、これ以上ない汚名返上のチャンス。
そして、この弥太郎が予想外の好投を見せてくれます。3回2/3を投げて3安打無四球無失点。今季最高とも言える内容で、中日打線を抑えてくれました。
投球も見事でしたが、特に球場を沸かせたのは、まるで曲芸師のようなこのプレー。2死二塁、一打同点のシーンで、井端の放ったピッチャー横を抜けようかという当たりを、ロナウジーニョばりのヒールキック!そして、ふわりと浮かんだボールを、ゴール目掛けてヘディングシュート・・・ではなくて、キャッチし素早く一塁へ送球。俊足の井端を間一髪アウトにしました。
そして、7回はこのところ調子を崩していた建山、8回はルーキー宮西、9回は4連投となる武田久。ブルペンフル回転で1点を守り抜き、完封リレーを完成。逆境でこそ力を発揮する、ファイターズ野球の真髄を見ました。
多田野の危険球退場を、弥太郎をはじめとしたリリーフ投手陣の奮闘でカバーしましたが、守備でもミスが出た直後に、他の野手がカバーすることによって、ピンチを脱するシーンもありました。
4回表、荒木の詰まった当たりを、ショート・陽とセンター・稀哲が譲り合うような形でヒットにしてしまうと、その直後、井端のライトフェンス際への大飛球を、工藤がフェンスにぶつかりながらジャンピングキャッチ。それを見て荒木はセカンドを狙ってタッチアップ。しかし、すぐさま体勢を立て直した工藤はセカンドへの好返球で荒木を刺し、一瞬にしてピンチの芽を摘み取りました。
5回表には、2死二塁から、7番・デラロサの放った当たりは二遊間へのゴロ。ショート・陽がこの打球を弾いて(エラーが記録)後ろに逸らしますが、素早くカバーに入ったセカンド・賢介が、サードへ送球。オーバーランしていたランナー和田を刺しました。
打線は、今季最高の出来という中日のエース・川上憲伸の前に、わずか3安打とほぼ完璧に封じ込められましたが、稲葉の素晴らしい一振りが決勝点となりました。2回表、この回先頭の稲葉はカウント2-1と追い込まれてからの5球目。憲伸はここで決め球、カットボールをインローへ。コース、球威ともに申し分ないボール。しかし、稲葉は腕をたたんでバットにボールを乗せると、鋭いボディターンでライトポール際へ打ち上げる。ふわりと舞い上がったボールは、切れることなく稲葉ファンの陣取るライトスタンドへ飛び込みます。これが先制の、そして決勝のソロホームランとなりました。
3安打、走者を出したのは3イニングのみと、稲葉のホームラン以外は手も足も出なかったファイターズ打線ですが、これは貧打というよりも、今日の憲伸が良すぎましたね。しかし、5回1死一二塁での稀哲のゲッツー、8回無死一塁での飯山のバント失敗、結局三振。この拙攻は反省すべきです。
昨年の日本シリーズで、屈辱を舐めさせられた中日相手に、まずは一勝。しかも、相手はエース、こちらは先発投手が早々に降板という、厳しい状況で勝ち取った白星です。もちろん、リベンジはこんなもので終わらせるわけにはいきません。まだまだ、これは第一歩です。
これでチームは4連勝。交流戦も3戦全勝で、ますます上昇の機運も高まってきました。このまま手綱を緩めずに、一気に突っ走りたいですね。
