○走攻守、賢介一人舞台!冷や汗の接戦を制す
ヤフードーム13:02開始 観客数:32,494人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 日本ハム | 0 | 0 | 2 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 8 | 0 |
| ソフトバンク | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 3 | 8 | 0 |
| ○勝利投手 | スウィーニー(3勝1負0S) | ||
| Sセーブ | 武田久(2勝2負1S) | ||
| ●敗戦投手 | 大場(3勝4負0S) | ||
| 本塁打 | ソフトバンク:長谷川3号(2回裏2ラン) |
10対3と大勝した一昨日の試合に対して、「なんだか物足りない」、とか書きましたが、今日のような疲れる試合を見てしまうと、「やっぱり、ゆとりをもって見られる試合のほうがいいかも」、などと思ってしまいました。我ながら身勝手なものです。
マイケルがいれば、終盤もっと楽な気分で見れたんでしょうけど、守護神の不在はファンの精神状態にも多大な影響を及ぼしていますね。しばらくは、勝つにしても心臓に悪いゲームが続きそうです。
試合を振り返ってみます。両チームの先発投手は、ファイターズがスウィーニー、ホークスが大場。先週の函館でのゲームと同じ顔合わせです。被本塁打数リーグ1の大場と、ここ2試合で2発ずつ被弾して勝ち星を逸しているスウィーニー。ホームランによって痛い目にあっている両投手ですが、今日はどちらの一発病が発症するのかにも注目です。
序盤は、ファイターズファンにとってストレスのたまる展開となります。2回表、制球の定まらない大場から、2つの四球とヒットで無死満塁のチャンスを作ります。「ノーアウト満塁では点が入らない」なんてジンクスがありますが、まるで絵に描いたように、陽はショートゴロでホームフォースアウト、続く鵜久森はセカンドゴロでゲッツー。絶好機を逃してしまいます。アップアップの投球を続けるルーキーを、若い二人が助けてしまいました。
こういう大チャンスを逸した後には、得てしてピンチが訪れるもの。その裏、スウィーニーは簡単に2死を取りますが、7番の松田にレフト線へのツーベースを打たれます。迎えるバッターは、8番の長谷川。「まぁ、打率も低いし大丈夫だろう」と思っていたら、インコースへのチェンジアップを見事に捉えられ、打球はライトスタンドへ。伏兵に先制の2ランホームランを浴びてしまいます。まず、一発病が出てしまったのはスウィーニーのほうでした。
ファイターズは無死満塁から無得点、ホークスは2死ランナー無しから2点。昨日のサヨナラの勢いがそのまんま現れたようなゲーム展開に、早くも嫌なムードが漂います。
しかし、そんな雰囲気を振り払ったのは、ファイターズ打線・・・ではなくて、大場のピッチングでした。2点を先制してもらいながらも、全く立ち直る兆しを見せません。3回表、2死二塁から、3番の賢介がセンター前へのタイムリーでまず1点を返します。続く稲葉の打席で賢介が二盗を決めると、ここで大場がワイルドピッチ。ボールがファウルグラウンドを転々とする間に、賢介は三塁を蹴って一気にホームへ!賢介の足攻で、さらに1点を追加、あっさりと同点に追いつきます。
そして、5回表。先頭の直人がセンター前にライナーで落とすヒットで出塁すると、打席には賢介。「2番賢介」ならば送りバントのシーンですが、「3番賢介」は強攻!鋭い打球が右中間を破り、一塁ランナー直人が長駆ホームイン。3対2と逆転に成功します。再三の拙攻で立ち直るチャンスを与えてあげていた大場ですが、とうとうここで降板。代わって左腕のニコースキーがマウンドへ上がります。
なおも、無死二塁のチャンスは続き、打席には大事をとった稲葉に代わって代打信二。高いバウンドのピッチャーゴロでランナーを進めると、続くスレッジがライトへの痛烈なライナー。深い当たりではありませんでしたが、三塁ランナー賢介はタッチアップ。俊足を飛ばしてホームに生還します。これで4対2。今日もホームランやタイムリー以外での地味な得点。ファイターズらしい野球を見せてくれます。
2点を失ったスウィーニーですが、その後も粘りのピッチング。3回に2死一三塁のピンチを凌ぐと、4回にも1死三塁のピンチ。ここで、先ほどの打席でホームランを浴びている長谷川はセカンドゴロ。賢介が素早くホームに送球し、三塁ランナーの松田を本塁封殺。その後ワイルドピッチでランナーを二塁に進めてしまうと、9番的山には二遊間を抜けるセンター前へのヒットを放たれます。二塁ランナー長谷川が三塁を蹴ってホームを突きますが、今度はセンター稀哲から矢のようなバックホーム。キャッチャー鶴岡もがっちりと長谷川のスライディングをブロックし、タッチアウト。堅い守りでホームを死守します。
しかし、6回裏。疲れの見え始めたスウィーニーは制球を乱し、3つの四死球で1死満塁の大ピンチを招きます。ここで、長谷川の放った打球はショートへのゴロ。陽のセカンドへの送球が低めに逸れ、賢介は無理な体勢から一塁へ送球。しかし、間一髪セーフの判定。ゲッツー崩れの間に1点を失い、4対3と1点差に詰め寄られます。昨日、試合の流れを大きく変えるエラーを犯した陽ですが、今日も記録には表れないミスをしてしまいました。
なおも2死一三塁とピンチは続きますが、スウィーニーは続投。先ほどヒットを打たれている的山を、今度はチェンジアップで空振り三振。なんとか、同点打は許さず、スウィーニーは勝ち投手の権利を持ったまま、マウンドを降ります。
残るイニングは3回、点差はわずか1点。マイケルがいない、久は不安定、建山は昨日打たれている。リリーフ陣には不安山盛りです。このまま何事もなく終わるとはとても思えません。
7回裏、まずはルーキー左腕・宮西がマウンドへ。1死から川崎にレフト前ヒットを放たれると、打席には一昨日ホームランを打たれている松中。今日もストレートが高めに浮いたところを松中は見逃さず、当たりはセンターへの大飛球。稀哲が飛びつくも及ばず、打球はフェンスを直撃。レフトの小谷野が素早くカバーに入り、内野へとボールを返します。その間に、一塁ランナー川崎は三塁を蹴ってホームへ。中継に入った賢介が素早い身のこなしでキャッチャー鶴岡にバックホーム。鶴岡は強固なブロックで川崎の本塁突入を許さず、またもホームを死守!ファイターズ自慢の堅守が厚い壁となって、ホークスの得点を許しません。
8回裏、宮西は大村をショートゴロに仕留めたところで降板。ここでマウンドに上がるのは「臨時守護神」武田久です。久は2死から長谷川に四球を与えたものの、続く的山を討ち取ります。
追加点を挙げて、楽な展開としたい打線ですが、小椋、ホールトンというホークスの勝ち筋リリーフ陣の前に手も足も出ません。8回表には、陽、工藤、鶴岡が三者連続三振と「デジャヴか?」と思うようなシーンを見せつけ、ファンの不安を一層煽り立ててくれます。
そして、とうとうたどりついた9回裏。もちろん武田久は続投です。この回の先頭バッター本多が強く引っ張った当たりは、一二塁間を抜けていきます。さぁ、ファンもますます平静ではいられなくなりました。続く川崎は手堅く送りバント。ここで打席に入るのは3番・松中。一打同点、一発出れば逆転サヨナラというシーンです。ノドがカラカラになるような緊張感の中、久は松中をショートゴロに仕留めます。しかし、これでランナーは進み、2死三塁。迎えるバッターは主砲・小久保。その初球、アウトコースへのストレート。やや甘く入ったボールを、小久保は右へと持って行きます。しかし、打球に勢いはなく、緩やかな放物線を描いたボールは、ライト紺田のグラブに収まります。体中の力が一気に抜けていくような安堵感。ギリギリの接戦をなんとかものにすることができました。
いやー、本当に疲れましたね。こんなに疲労感を感じたゲームは今季始めてかも。ファイターズファンをやっていると、寿命がかなり縮まりそうです。
今日のMVPは、なんと言っても賢介でしょう。猛打賞、2本のタイムリー、盗塁、暴投で二塁からの生還、浅いフライでタッチアップ、セカンドゴロを本塁補殺、外野からの中継を受けて本塁補殺。打って走って守って、まさに独り舞台でした。
そして、今日光ったのは、やはり堅い守りです。1試合に3度の本塁補殺なんて、めったにお目にかかれません。登板後のスウィーニーがコメントしているとおり、ファイターズの守備力の凄さを再認識しました。ひとつ、マズいプレーもありましたが、まぁ、今日のところは良しとしましょう。
そして、もうひとつのポイントは7回以降の継投。昨日は継投に失敗し、逆転負けを喫したのですが、今日は宮西、久がピンチを招きながらも、最少得点差をよく守り抜いてくれました。
打線は今日も8安打と、なんだかんだでヒットはそこそこ出ています。壊滅状態だった下位打線にも、このところポツポツ当たりが出ていますし、「貧打返上」とまではいかなくても、昨年並みの状態には戻してもらいたいところですね。
さて、これで貯金3つ、首位と5ゲーム差の2位という状態で、交流戦に挑むことになります。最初の対戦相手は、昨年唯一負け越した横浜ベイスターズ。現在のところセリーグ最下位ですが、打率は1位と、戦力的にはあなどることはできません。ファイターズの先発は、昨年の交流戦MVPのグリンと、エース・ダルビッシュです。ホームで迎える交流戦最初のカード。連勝して今年も勢いに乗りたいところですね。
