●藤井力投虚しくまたも見殺し、完封負けで5連敗
函館13:01開始 観客数:16,822人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| ソフトバンク | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 7 | 1 |
| 日本ハム | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 2 |
| ○勝利投手 | 杉内(3勝3負0S) | ||
| Sセーブ | |||
| ●敗戦投手 | 藤井(1勝3負0S) | ||
| 本塁打 | --- |
守りのミスにより、スコアボードの隅に刻まれた1点。これが最後まで重くのしかかり、勝負を決定付けることとなってしまいました。
5月とはいえ寒風吹きすさぶ函館オーシャンスタジアム。今季初めての北海道地方球場でのゲームでしたが、復活した貧打線は、スタジアムに吹く風以上に、詰めかけたファンの心を冷やしてしまったようです。
先の9連戦で1試合平均4.8得点という「強力打線」は、ゴールデンウィークが終わったとたんに、元の姿を取り戻してしまったようで、杉内の前に4安打完封。その点をだけ見れば、まぁファイターズらしいと言えばファイターズらしい試合でしたが、決勝点を守備のミスで与えてしまったというのはいただけませんね。
ファイターズ先発は、先の楽天戦で右肩に打球を受けて、投球への影響を心配されていた藤井。8回を1失点、自責点はゼロと、4月12日のロッテ戦以来の好投を見せてくれましたが、またも報われませんでした。打線はあの時も成瀬の前に1点を奪うのがやっとでしたが、今回は零封。藤井はファイターズに来て以来、本当にツイてないですね。「藤井が好投すれば打線が沈黙」というのがパターン化されそうで怖いです。
初回、藤井の立ち上がり。1番川崎はフルカウントから三振に討ち取るものの、2番の仲沢はフルカウントから四球。いつものように球数が多く、テンポの悪い投球。3番、好調の松中には、キレイにライト前へと弾き返されて、1死一二塁。早々にピンチを招きます。
ここで続く小久保は外角のスライダーをうまく引っ掛けさせてボテボテのサードゴロ。しかし、これを久々に1軍で守備につくことになった小谷野がファンブル。必死の一塁送球も、ワンバウンドをスレッジが捌けず、守備の乱れから1死満塁としてしまいます。
藤井は、続く柴原に対しても苦しい投球。またもフルカウントとしますが、最後は低めのストレートでセカンドゴロ。しかし、この間にサードランナーが生還し、ソフトバンクに先制点を奪われます。
なおも続く2死一三塁のピンチは、松田をショートゴロに討ち取り、なんとか最小失点に抑えます。しかし、初回だけで31球。前途多難な立ち上がりに思えました。
そして、3回にも、アンラッキーなヒット2本と四球で、またも1死満塁のピンチ。ここで、打席にはまたも柴原。高めのストレートを引っ張った当たりはファーストへのゴロ。しかし、今度は打球が強かったので、ファーストのスレッジがバックホーム、フォースアウトで2死。続く6番松田。カウント0-2から、低めのスライダー連投で、強振を繰り返す松田から、3連続空振りを奪い、このピンチを切り抜けます。
一方のファイターズ打線。今日のソフトバンク先発は杉内ということで、また大幅にオーダーを入れ替えてきました。2番に1ヶ月ぶりにスタメン復帰の小谷野、5番にも復帰した信二、そして9番にはプロ初スタメンとなる鵜久森をレフトで起用してきました。
今日の杉内は、抜群のコントロールを武器に、テンポ良いピッチングを披露。初回、2回と、あっさり三者凡退に抑えられます。
そして3回。7番の陽がライト前にチーム初ヒットを放ちます。陽はこれで4試合連続安打。いよいよ覚醒してきたかな?しかし、続く鶴岡はスリーバント失敗。今年は本当にバント失敗が目立ちますね。そして、9番プロ入り初スタメンの鵜久森。低めのチェンジアップを打ち上げたボールは、内野と外野の間に落ちるラッキーなポテンヒット。
鵜久森のプロ初安打で、1死二三塁とチャンスが広がります。しかし、続く稀哲がサードゴロ、小谷野がショートゴロに倒れて、得点を奪うことができません。
3回までに60球を投げた藤井ですが、4回以降は見違えるようなピッチングを見せてくれます。スライダーやチェンジアップが低め決まり、ストライク先行のピッチング。追い込んでからは、絶妙なコースにストレートがズバッと決まり、見逃し三振を量産します。
初回の投球を見たときには、どうなることかと思いましたが、中盤、終盤崩れることなく乗り切り、8回を1失点、12三振を奪う見事なピッチングでした。
しかし、藤井が好投すると、何故か硬直してしまうのがファイターズ打線。攻撃は回を追うごとに淡白になり、6回7回8回と三者凡退。杉内の前になすすべがありません。
9回表は、このところ好調の建山が、1安打を許すものの無失点に抑え、打順良く1番から始まる、9回裏の反撃を待ちます。
最終回。1、2番でなんとか得点圏にランナーを進めて、3番賢介、4番稲葉に回したいところ。しかし、稀哲はカウント2-1から低めのスライダーに空振り三振。稀哲、今日は3三振と全くいいところがありません。続く2番の小谷野。追い込まれてから、低めのスライダーになんとか喰らいつきますが、打球は平凡なサードゴロ。しかし、土のグラウンドでイレギュラーしたのか、サード松田がこれをお手玉。間一髪一塁がセーフとなり、待望のランナーが出ました。
ここで当たっている3番賢介。一発出ればサヨナラ。チーム二冠王のバットに期待が集まります。しかし、カウント2-1と追い込まれてから外に逃げるスライダーを打ち上げてしまい、サードへのファウルフライ。ランナーを進めることすらできずにツーアウトとなります。
しかし、まだ稲葉がいます。藤井の力投に報いるためにも、函館のファンのためにも、頼む!ここで打ってくれ!との祈りも虚しく、稲葉はあっさりと三球三振でゲームセット。4月27日以来、10日ぶり、今季6度目の完封負けを喫してしまいました。
まさかエラーがらみで失った初回の1点が、決勝点になってしまうとは。今日も2つのエラーが出て、これでリーグ最多の24失策。守り勝ってきたチームに守備のミスが出てしまっては、勝利を掴むことはできません。
ソフトバンク先発杉内の調子は確かに良かったですね。特に制球が抜群で、常にストライク先行のピッチング。簡単に追い込み、打者にとっては不利なカウントから打っていかざるを得ない状況を作り上げていました。ファイターズの各打者は、決して早打ちというわけではなかったのですが、四球どころか3ボールになるシーンすら一度もありませんでした。これは敵ながら見事という他はありませんね。
しかし、それにしてもわずか4安打は不甲斐ない。特に切り込み隊長の稀哲がノーヒット3三振では、打線に勢いもつきません。そして、今日復帰して5番DHに入った信二も、3打席3三振。まだ万全の調子ではないのか、実戦感覚が取り戻せていないのか。いいように手玉に取られてしまいました。
これでチームは5連敗。5つあった貯金も、ついに底をついてしまいました。しかも、2位から一気に4位に転落。厳しい状況に立たされました。
ファイターズ打線のゴールデンウィークも、どうやら終了してしまったようなので、これからはやはり、投手陣の奮闘と堅い守りで失点を防ぎ、打線は小さなチャンスを活かしてコツコツ得点を奪うという、今までどおりの野球をしなくてはならないでしょう。ただ、今日の試合で犯した、バント失敗と2つのエラー。最近目立つこういったミスが、これから先の戦いに不安を感じさせます。これが杞憂であればいいのですが。
さて、明日の先発ですが、ローテーション通りであれば、グリンなのですが、調整のために登板間隔を空けるようで、代わってスウィーニーが中5日でマウンドへ上がります。勝のアクシデントの時といい、便利に使われてしまっているスウィーニーですが、昨年はこの函館で好投を見せ、勝ち投手となっています。明日も、大好きな海産物を食べて、気分良くマウンドに上がってくれることでしょう。この嫌な流れを断ち切り、連敗ストッパーとなってもらいたいですね。

日本ハム 横浜
小谷野、八木、伊藤⇔内川、金城、木塚
投手力強化の横浜と打線強化の日本ハムとの思惑が一致。
日本ハムと中日とのトレード
日本ハム 中日
木下、坂元⇔小林、聡文
右のリリーフ投手不足の中日と中継ぎ左腕投手不足の日本ハムの思惑が一致。木下は中日入団を希望していたが、日本ハムが強行指名した。彼には希望通りに中日入団が叶う。
このトレードが成立すれば・・・。