○光夫汚名返上!打線貧打返上?ロッテに敵地で3連勝!
千葉マリン18:15開始 観客数:17,143人
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | 安 | 失 | |
| 日本ハム | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 3 | 0 | 0 | 6 | 8 | 0 |
| ロッテ | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 1 | 5 | 0 |
| ○勝利投手 | 吉川(2勝4負0S) | ||
| Sセーブ | |||
| ●敗戦投手 | 小野(2勝1負0S) | ||
| 本塁打 | 日本ハム:稲葉5号(7回表3ラン) |
6回裏、3点差。この回をゼロで抑えれば、勝利は手の届くところに見えてくる。この回の先頭打者、ナショナルチームでも1番打者を務める日本屈指のリードオフマンが、ゆっくりと右打席に入った。
マウンドに立つのは弱冠二十歳の左腕。バックの好守と、相手の拙攻に助けられ、ここまでスコアボードに5つのゼロを並べてきた。しかし、今季演じてきた数々の失態を思えば、3点差をセーフティーリードと言うのはためらわれる。
初球、ここまで随所で有効に使ってきたカーブが、美しい弧を描いてインハイに決まる。ワンストライク。錆びついていた宝刀が切れ味を取り戻している。
2球目、今日スタメン初マスクの小山がアウトローにミットを構える。いつもの荒れ球が嘘のように、曲線がミットに吸い寄せられていく。西岡はこれをスウィング。しかし、タイミングが合わず、打球はフェアゾーンに飛ばない。ツーストライク。追い込んだ。
この日、終始変化球主体で攻めてきたバッテリーは、3球目にインハイの直球を選択。四球だけは避けたいこの場面。ツーナッシングからでも、遊び球を交える余裕はなかったのだろう。134kmのストレート、いつものような球威はないが、スローカーブの残像が西岡の眼には焼きついていたのか。バットはボールを芯で捉えることができず、ファウルに逃れるのがやっとだった。
2日前、一人の左腕がアクシデントで戦線を離脱した。昨年、自分も打球を利き手に受けて、シーズン終盤の大事な場面で、チームを離れることになった。それだけに、彼の悔しさは身に染みてわかっている。今の自分に最も欠けている制球力を、最大の武器にしていた彼。その無念を思えば、恥ずかしい投球はできなかった。
そして、4球目。しなやかなフォームから放たれた直球がアウトローに伸びていく。西岡のシャープなスウィングが白球目掛けて振り下ろされる。ボールの上っ面を叩いた打球は、力なくマウンドに向かって転がり、光夫のグラブに収まった。
