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●終盤の2発も空砲、SB和田に復帰後初勝利を献上

2008年04月20日(日) 日本ハム VS ソフトバンク 6回戦
札幌ドーム13:00開始  観客数:30,536人
  123456789
ソフトバンク 100110001 4100
日本ハム 000000020 260
○勝利投手 和田(1勝0負0S)
Sセーブ ホールトン(0勝0負2S)
●敗戦投手 グリン(1勝3負0S)
本塁打 日本ハム:田中5号(8回裏ソロ)稲葉3号(8回裏ソロ)

宿敵ソフトバンクにホーム札幌ドームで2連勝を挙げたファイターズ。昨年はシーズン序盤でホーム3連敗という屈辱を味わっているだけに、ここで3タテを決めてキッチリお返ししてやりたいところです。

ファイターズの先発はグリン。ここまで4回登板して、2点を切る防御率ながらわずか1勝と、相変わらず打線の援護を得られず、勝ち星に恵まれません。

一方のソフトバンク先発はファイターズにとって大の苦手の和田。この和田は梨田監督の高校の後輩(浜田高)、そして昨日勝ち星を挙げた藤井の大学の後輩(早稲田大)です。少しは遠慮してもよさそうなものですが、試合前に「普通に投げれば抑えられる。四球と一発に注意します」と、たいへん生意気なコメントを残しています。和田に強かったセギノールが退団し、完全にナメられています、ファイターズ打線。ワクチンを待つ子供たちには申し訳ないのですが、ここはガツンと痛い目にあわせてやりたいものです。

ファイターズの今日のオーダーですが、6番ジョーンズ、7番陽、8番佐藤、9番高口と、今日も6番以降は完全な鎌ヶ谷メンバー。昨日はゴリ佐藤が勝利を呼び込む大きな一発を放ちましたが、6番以降が打ったヒットはそのわずか1本だけ。3番の稲葉、5番のスレッジが上り調子なだけに、上位打線でなんとか得点したいところ。

対するソフトバンク打線ですが、多村は結局今日も腰の痛みで欠場。7番荒金、8番城所、9番山崎と、ファイターズに負けず劣らずの下位打線です。

昨日のように伏兵の一打が試合の流れを大きく動かすのか?それとも、やはり投手戦となるのか?

初回のグリンは2番仲沢、3番柴原に連打を浴び、いきなり1死二三塁のピンチを招くと、4番好調の松中にあっさりと犠牲フライを打たれて、先制を許してしまいます。

2回3回は無失点で抑えたのですが、4回。簡単に2死を取ってから、5番の松田にレフト前ヒットを打たれます。そして続く荒金の打席で松田が盗塁に成功。そして今季ここまでヒットのない荒金に、ライトフェンス直撃のタイムリーツーベースを浴びてしまいます。それにしても松田は長距離砲というイメージしか持っていなかったのですが、ここまで早くも7盗塁と、足も使える選手だというのは意外でした。このまま成長すれば、非常にやっかいな存在となりそうです。

そしてグリンは5回、またしても2死から仲沢、柴原、松中の3連打で得点を許し、3-0とリードを広げられてしまいます。今日のグリンですが、直球の球威はあったのですが、勝負どころで制球が甘く、打ち頃のコースにボールが行ってしまいました。ソフトバンクのオーダーを見れば、グリンなら悪くても2失点程度に抑えてくれるだろうと予想していましたが、6回を3失点。ゲームはちゃんと作ってくれたのですが、当然それ以上のレベルの投球を期待していただけに、この結果は誤算でした。油断したわけではないのでしょうが、仲沢、荒金という伏兵に打たれたのが響きました。

一方のファイターズ打線ですが、和田の前にポツリポツリとランナーは出すものの、繋がりを欠いて得点を奪うには至りません。ポイントは2回。先頭の4番信二が左中間へのツーベースで出塁すると、続くスレッジはいつものように引っ掛けてセカンドゴロ、これが進塁打となりランナー三塁。ゲッツーのリスクと隣り合わせの「セカンドゴロ王」っぷりにも、ランナー二塁のときには進塁打になるという思わぬ利点を発見しました。そして犠牲フライでも1点というシーンで打席にはここ4試合ヒットのないジョーンズ。札幌ドームの客席が、期待1:不安9くらいの微妙な空気に包まれます。そしてミッチは見え見えの高めの釣り球に手を出して三球三振。ドームはため息に包まれます。結局この回無得点に終わり、和田はその後快調なピッチングを続けます。

グリンは6回で降板。7回はルーキー左腕宮西がマウンドへ。今日猛打賞の2番仲沢にはツーベースを打たれはしたものの、1番川崎、3番柴原、4番松中と、左打者はキッチリと抑えてこの回無失点。貴重な左の中継ぎとして、これからますます重要な戦力として活躍してくれそうな予感がしてきました。

続く8回表はベテラン建山が登板。こちらも先頭の小久保にツーベースを打たれ、大きなピンチを招きます。ここはなんとか後続を断ち失点には至りませんでしたが、やや冴えない内容の投球。これから大事な場面を任せるには不安が残りました。

さてファイターズ打線は、スイスイと快投を続ける和田の前に、7回まで4安打無得点。完投すれば3倍、完封すれば4倍のワクチンを世界の子供たちに贈るという和田を猛烈にアシストします。世界の子供たちにまで思いを馳せる、なんとも心温まるハートフルな打線です。

ところが8回。ここまで鋭くコーナーを突いてきた和田の制球が突如甘くなり、賢介、稲葉が連続してほぼど真ん中の直球を右中間スタンドに叩き込み、2-3と1点差に迫ります。2者連続ホームランという点の取り方といい、終盤ビハインドの場面での粘りといい、ファイターズ打線らしからぬ攻撃です。これが梨田監督が注入した「いてまえ魂」なんでしょうか?

「世界の子供たち」のことをうっかり忘れてしまった冷血なファイターズ打線の反撃を浴び、ここで和田は降板。代わってマウンドには左の小椋が上がります。ソフトバンクベンチには安定した投球を続けている右のルーキー久米もいるのですが、これは信二を甘く見ているということでしょうか?

ここで熱く燃える美作男児は、危惧した通り大振りを繰り返して空振りの三振。続くスレッジもお馴染みのファーストゴロ。一気に畳み掛けたいところでしたが、この回の反撃は2点どまりに終わります。

そして問題は9回の表。ここでピッチャーをどうするか、ファイターズベンチも悩んだことでしょう。9回裏の反撃を確信し、絶対勝ちに行くなら武田久ですが、ここのところ当番過多気味の久をビハインドの場面で投入するのはためらわれます。ならば建山続投か?それとも昨日も投げた星野に託すか?ところが、反撃の機運が高まるこの大事な場面で、ファイターズベンチは、ここまで5試合中4試合に失点しているという、坂元弥太郎をマウンドに送り出すというギャンブルに出ました。

そして、弥太郎投入はやはり裏目に出ます。先頭の川崎に四球を出すと、仲沢が送りバント、柴原が内野安打、そして松中の犠牲フライと、ファイターズのお株を奪うかのような地味で効率的な攻めで追加点を奪われてしまいます。

こうなると反撃ムードも一気に消失。ソフトバンクの暫定ストッパー、ホールトンの前に、ファイターズ下位打線あっさりと三者凡退でゲームセット。

残念ながら、3タテはなりませんでしたが、このカードも2勝1敗と勝ち越し。前回福岡に続いての勝ち越しで、ここ数年ずっと相性の悪かったホークスに対して4勝2敗と、優位に戦いを進めているのは上々ですね。

今日の試合に関しては、ジョーンズや弥太郎に批判の矛先が向きそうですが、一番の誤算はグリンの出来でしょう。大村がいない、多村もいない、今季好調の井手もいない、塁に出すとうるさい本多もいない。そんな今日のソフトバンク打線でしたら、軽々と抑えてもらいたかったというのが正直なところ。もちろん調子が悪いながらも、6回3失点とゲームを作ってくれたのは評価します。しかし、平均得点が3点にも満たない極貧打線を背負って投げる限り、ファイターズ先発投手陣には「ゲームを作る」というレベル以上の投球を毎回求められます。辛い役割だとは思いますが、ファイターズの投手陣には、その期待に応えられるだけの力は充分持っているはず。昨年あれだけの実績を残してくれたグリンには、首脳陣もファンも大きな期待を抱いていることでしょう。5月に家族が来日してくれれば、精神的にも安定し、昨年のような素晴らしいピッチングを見せてくれるに違いありません。

<今日よかったところ>
・賢介、稲葉、連続ホームラン!負け試合の中で、ひときわ輝いた花火2発。ファイターズらしくないけど、たまにはこういう攻撃を見せてもらえるのも嬉しいね。
・陽、今季初安打!さらに2四球を選び3打席で出塁。球が見えるようになってきたか?バッティングに関しては、今一軍にいる「鎌ヶ谷組」の中では一番期待できそう。
・宮西、1回を無失点。昨日に続いて柴原&松中斬り!これからどんどん大事な場面でのピッチングを任されそう。


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西武 144 76 64 4 .543 優勝
オリックス 144 75 68 1 .524 2.5
日本ハム 144 73 69 2 .514 1.5
ロッテ 144 73 70 1 .510 0.5
楽天 144 65 76 3 .461 7
ソフトバンク 144 64 77 3 .454 1

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