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○7点差をひっくり返す奇跡の逆転劇!

2008年04月08日(火) 日本ハム VS 楽天 3回戦
札幌ドーム18:00開始  観客数:20,257人
  123456789
楽天 070000000 7111
日本ハム 00520100X 8100
○勝利投手 武田勝(3勝0負0S)
Sセーブ MICHEAL(0勝0負3S)
●敗戦投手 インチェ(0勝2負0S)
本塁打 日本ハム:田中4号(4回裏2ラン)

7勝7敗と、星を五分に戻してホームに戻ってきたファイターズ。迎え撃つのは同じく7勝7敗、3位に並ぶ楽天ゴールデンイーグルス。先日の仙台での2連戦では2連敗と苦杯を舐めさせられているだけに、ここはホームできっちりとお返しをしておきたいところです。

今日のファイターズの先発は武田勝。ここまで抜群の安定感で2戦2勝。今日の登板で3連勝が期待されます。その勝に対して楽天打線は、草野、鉄平、磯部と主力の左打者3人を外し、山下(誰?)、中島(誰?)とあまり聞いたことのない右打者と、左なのに何故か勝にはめっぽう強い憲史を起用してきました。

対する楽天の先発は一場。ここまでの2試合の内容も冴えずに今期まだ勝ち星なし。ノムさんをさんざんぼやかせています。それでも先発を任せられているのはノムさんの期待の表れなのでしょう。いい素質を持った投手だとは思うのですが、ファイターズ打線には、その能力の開花をアシストしないようにしてもらいたいですね。

初回は両チーム共に三者凡退と、静かな立ち上がりを見せます。

ところが2回表。ファイターズファンを悪夢が襲います。フェルナンデス、山下、憲史のヒットで1死満塁のピンチを招くと、中島、藤井に連続タイムリーを浴びて3点を奪われます。しかもこれだけでは終わりません。1番の渡辺直人に四球を与えて満塁とすると、高須には左中間を破られる走者一掃のタイムリーツーベース。さらにリックの犠飛でも失点を重ね、なんと2回で7失点。一度崩れだしたら歯止めがかけられない、昨年のクライマックスシリーズ、日本シリーズの悪夢の再現です。ここ2試合は見事なピッチングを披露し、もう完全に復活したと見ていた勝なのですが、この大量失点はショックです。

相手投手が一場とはいえ、「貧打」日ハムにはさすがにこの点差をひっくり返すのは無理だろう、ファイターズファンの誰もがそう思ったことでしょう。しかし、しかし奇跡は起こりました。

3回裏、今日レフトでスタメンの工藤がツーベースを放つと、鶴岡が四球、続くマックは三振に倒れますが、制球の定まらない一場は、稀哲にまで四球を与えて1死満塁となります。ここで賢介がさらに四球を選んで、まず押し出しで一点。ここで一場は降板。ノムさんのぼやきが聞こえてきそうです。

ピッチャーは元ハムの吉崎に交代。稲葉がこの吉崎の初球をセンターに弾き返し、2点目。続く信二はライト前に運び、二者が生還して4-7。さらに小谷野が代わった小倉からピッチャー強襲ヒットで5-7。打者一巡の猛攻で、一気に2点差まで詰め寄ります。

さらに4回裏。2死から稀哲がライト前ヒットで出塁。警戒される中、初球に盗塁を決めます。ここで賢介、真ん中低めのシュートをすくい上げたボールは、ライトスタンドに飛び込む同点の2ランホームラン!!なんとここで同点に追いつきます。いや、信じられない!!こんな試合になるとは!!

2回に7点を奪われた勝ですが、そのまま続投します。いつもの精密機械のようなコントロールは陰をひそめ、甘く入るボールが多く、4回、5回、6回と得点圏にランナーを進める苦しいピッチングが続きましたが、ここ一番ではなんとか踏ん張り、楽天に追加点を与えません。

そして6回裏。先頭の鶴岡が三塁線を破るツーベースヒット。無死二塁として、バッターは途中からマックに代わって9番に入った高口。ここは当然バントのケース。確実に送ってもらいたいところ。しかし、高口は初球バントの構えで空振り。これにセカンドランナーの鶴岡が飛び出してしまい、チャンスを潰したか?と思ったら、ショート渡辺直人の送球が鶴岡の背中に当たり、ボールはファウルグラウンドを転々。その間に鶴岡はホームイン!こちらがミスしたはずなのに、逆に相手のミスで勝ち越し点が入ってしまいます。なんだこりゃ?しかもこれで、7失点の勝に勝ち投手の権利が付きました。

こうなったら負けたくないファイターズは、7回のマウンドに登録されたばかりの建山を送ります。当たりまくっている4番フェルナンデス、5番山崎武を迎える怖い打順ですが、建山は低めにボールを集める丁寧なピッチングで三者凡退。復活登板で非常にいい仕事をしてくれました。

ここまできたら、あとはファイターズのいつもの勝ちパターン。8回は武田久がマウンドへ。2死から代打磯部を四球で歩かせるものの、1番渡辺直人はショートゴロに討ち取って無失点でバトンを繋ぎます。

そして9回はもちろんマイケル。一昨日の登板では、2点差あったから油断したのか、1失点しましたが、この一点もやれないケースではさすがに締まったピッチング。三者凡退で、この信じられない奇跡のようなゲームの幕を静かに下ろしました。


まさか7点差を逆転するとは。一年に一度見れるかどうかの大逆転劇。本当に見事でした。

しかし、これからの戦いを考えれば、勝利の喜び以上に心配なのが勝です。楽天打線に激しく連打を浴びて7失点。元々球威で勝負するタイプの投手ではないので、少しでも制球を乱すとたちまち痛打されるのですが、たまたま今日が悪かっただけか、楽天との相性が悪いのか(ロッテとも悪いけど)。前2試合は好投したので安心していたのですが、これからの投球に大きな不安を残しました。それでも、打線のおかげで今日も勝ち星がついて3戦3勝。これまでさんざん貧打線を助ける活躍をしてきたので、これぐらいのご褒美はあって当然でしょう。次回の登板では名誉挽回を期待したいところです。

そして、明るい材料と言えば、復帰した建山の好投。パリーグ打率ランキング1位2位のフェルナンデス、山崎を抑え、見事に7回を三者凡退。武田久へと繋いでくれました。8回9回を投げる久-マイケルは磐石なのですが、先発投手が6回までに降板したときに、そこまで繋ぐ役目の中継ぎ投手がファイターズの課題でした。昨年は江尻が果たしたこの役目を、建山がきっちりとこなしてくれるとなると、先発投手は非常に楽に投げれるようになるし、接戦をモノにできる可能性も高まります。大いに期待したいところです。

さて、明日の先発は、これまで2度登板し2度炎上している光夫。結果次第では鎌ヶ谷直行もありうるだけに、非常に心配でもあるのですが、今日の勝利の余勢を駆って、思い切りよく投げてもらいたいですね。


<今日よかったところ>
・なんと言っても7点差をひっくり返すという衝撃的な逆転劇。
・打線が二桁安打。マックを除く先発全員にヒットが出た。
・賢介が早くも4号ホームラン。同点においつく貴重な一発。今日一番のヒーローは君だ!
・建山復活登板で1回を三者凡退。当たっているフェル、山崎を討ち取ったのが大きい。これからの活躍に大いに期待。
・稲葉、信二、小谷野にタイムリー。畳み掛けるような攻撃は見ていて気持ちいい。
・久-マイケルのリレーは今日も万全。久が2死から四球を出した以外は完璧。終わってみれば1点差のゲームを固くモノにできた。

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チーム試合引分勝率
西武 144 76 64 4 .543 優勝
オリックス 144 75 68 1 .524 2.5
日本ハム 144 73 69 2 .514 1.5
ロッテ 144 73 70 1 .510 0.5
楽天 144 65 76 3 .461 7
ソフトバンク 144 64 77 3 .454 1

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